プロの視点(沿革編)

プロは必ず、企業の沿革分析からスタートします。弊社がBusiness Dockを行う際も、必ず沿革を見ます。

 

恐らく、殆どの人が沿革をあまり重視していないでしょう。

 

この軽視されがちな沿革、しかし、ここには極めて重要な情報が沢山、含まれています。

 

 

 

沿革から読み解けることは、企業の意思決定や行動パターンです。

 

企業の意思決定・行動パターン=経営者の意思決定・行動パターンと言え、過去と同じような状況が発生した時、同じ意思決定や行動をとる可能性があるので、将来を予測することが可能になります。

 

今、コロナウイルスの影響により、日本企業は大きな打撃を受けています。日本経済に影響を及ぼした出来事は、今回のコロナウイルスだけでなく、リーマンショック、消費増税、法律改正、オイルショック、バブル崩壊など過去にも沢山ありました。

 

企業が意思決定を行う際、経済環境がどのように動いているかは大きく影響します。

 

企業も人と同じように、急激に意思決定や行動パターンを変えることはできません。そのため、もし同じようなことが起こった場合、企業は同じ意思決定や行動パターンを行う可能性が高くなります。

 

沿革から企業の意思決定や行動パターンを読み解くことが出来れば、企業が将来とるであろう行動を予測する大きなヒントになります。

 

 

 

企業の沿革を分析する際は、経済環境・同業他社の情報も合わせ収集し、社史や新聞記事、雑誌などがあればそれらからも情報を得ておきましょう。

 

最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、何事も習慣にすれば誰でも出来るようになります。