日本の小売業界に殴り込みをかけた「まいばすけっと」
「まいばすけっと」は大手スーパーイオンが手掛ける、地域密着型の小規模食品販売店
イオンの戦略には正直、脱帽です。
イオンの戦略のどこに脱帽したのかと言うと、「コンビニより多く・コンビニより安く」を目指し、スーパーなのにコンビニを競合企業として設定したところです。
イオンが行った事業戦略は、全く新しい手法ではなく昔からある手法です。
新たな売上の獲得を考えた場合、多くの中小企業が新しい技術や目新しい製品の開発に目を向けがちですが、それでは開発までに膨大な時間と資金を要することになります。
人手や資金に限界のある中小企業が、この手法で新たな売上を獲得するにはリスクが高すぎます。
だからと言って、新技術や新製品の開発を辞めても良いわけではなく、自社の状況、市場や経済の先行きを考え、いくつも打つ手を考えていく必要はあります。
まいばすけっとは、スーパーイオンの強みであるPB(プライベートブランド)と大量仕入れによるコスト削減を強み(既存製品)に、コンビニ市場(新市場)で事業展開を行っています。
自社の強みを最大限に活用し、コンビニ業界の弱み(自社にとっては環境機会)をプラスに変えたのです。
この手法は、大手企業だから実現できた手法ではなく、中小零細企業でも実現可能な手法です。
だからと言って、簡単に出来るわけではなく、徹底的に自社と競合企業、市場や関連市場、生活環境や経済環境の分析が必要になります。
しかし、人手と資金力に限りのある中小企業にとっては、人手も資金力も最小限で行える事業戦略であることは間違いありません。
最小限の投資で、今、持っているモノを最大限に活用し、利益を出す方法は見つかります。
今度は、イオン戦略(その2)効率的な店舗出店についてお話します。
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