中小企業経営者の多くが、「こんな小さな会社にM&Aは関係無い」と思われているのではないでしょうか。
しかし、コロナをきっかけにM&Aは、中小企業にとって無関係ではなくなったと言えます。
ここ数年、事業継承の手段としてM&Aを活用する企業が少しづつ現れていますが、必ずしも幸せなM&Aとは限りません。
何事にも、良い面と悪い面があることを忘れないでください。
2020年に入り、M&Aは更に加速し、リーマンショックの2009年以降11年ぶりの多さになっています。
経済新聞では大手企業のM&Aばかりが報道されていますが、新聞では取り上げられないM&Aの件数も増えています。
実は、これらのM&Aは両社の合意で前向きに進んでいるM&Aもあれば、一方(買い手側)の意向のみで進むM&Aもあります。
一方の意向のみで進むM&Aは、買われる側にとっては大変過酷なものです。
M&Aの誘いが来てしまえば、なすすべはありません。
M&Aで狙われやすい中小企業の特徴は
- 同族企業で代表者が2代目又は3代目
- 企業体制が脆弱
- 財務管理が出来ていない
- 経営陣の指導力が弱い
- お金の管理が甘い
- 競合が少ない業界で収益を得ている
突然のM&Aに戸惑い、相談に来られる中小企業経営者は必ず「まさか、うちの所にM&Aの話が来るとは思わなかった」と言われます。
その理由は
- M&Aをするだけの魅力があるように思わない
- 特許や技術があるわけではない
- 商流に恵まれたことで収益が上がっているだけなのに
買い手側が何に魅力を感じるのかはそれぞれ違うために断言出来ませんが、コロナウイルス感染拡大による経済環境が変化したことで、更なるコストダウンを狙う企業が増えたことには間違いありません。
コストダウンを図るには、いらない事業を売却し主力事業の内製化を図ることが最短ルートです。
これからの時代、M&Aで狙われやすいのは製造業です。
会社を手放したくないと思っておられるなら、今すぐに、M&Aをされない事業づくりをしましょう。
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