ロングラン商材が良いわけではない

製品やサービスといった商材を開発する時、継続して売れることを前提に考えていませんか?

 

必ずしも長期的に継続して売れる商材だけが、企業にとって良い商材というわけではありません。

 

短命な商材でも、その商材の効果で自社の存在を知ってもらえた、自社の良いところがアピール出来た、違う製品の発注が入ったなど、こういった効果をもたらす商材も企業には必要です。

 

勿論、継続して売れてくれる商材があれば言うことありません。

 

ただ、そんな商材が簡単に出来るわけがなく、正直なところ売り出してみないと売れるかどうかなんてわからないものです。

 

 

 

長期的に売れる商材の開発に意識を取られていると、機会を逃してしまうことになります。

 

長期的に売れる商材開発と並行し、自社のアピールになる商材、売り切りで利益が取れる商材、本体ではなく消耗品で利益が取れる商材なども合わせてリリースしていくと、少しづつ利益を積み重ねていく事が出来ます。

 

 

 

コロナウイルス感染拡大で品薄になっていたマスクやアルコール製品は、仕入られれば売上に繋がりましたが、大手と国の協力により早い段階で調達が可能になったため、在庫過多で苦しんだ企業もありました。

 

しかし、フェイスシールドやアクリルボード、消毒液スタンドといった感染防止に関連したマスクやアルコール以外の製品を開発し、季節商品として売上を獲得した企業もあります。

 

この季節商品は長期的に売れ続けるものではありませんが、この苦しい経済状況の中で、企業の命を繋ぐ良い製品だったのではないでしょうか。

 

商材を開発する時は「売れ続ける商材」という固定観念に捕らわれず、柔軟な発想で開発する事がこれからの時代に必要な考え方ではないでしょうか。