資金調達 Vol6

日本の中小零細企業の中で、財務体質の改善に対する意識が非常に低い。

 

その理由は恐らく、金融機関への依存が長期的に常態化していることにあると考えています。

 

この意識が希薄なことが、黒字倒産の大きな要因だと思います。

 

 

 

資金調達はいくつか分類することが出来ます。

  • アセット・ファイナンス(資産による資金調達)
  • デット・ファイナンス(借金による資金調達)
  • エクイティ・ファイナンス(新株発行による資金調達)
  • クラウドファンディング(不特定多数からの資金調達)

アセット・ファイナンスは、自社が保有している資産を売却し現金を得る資金調達のことを言い、デット・ファイナンスは、金融機関とうからの借入による資金調達を言う。

 

一般的に言われている資金調達は、デット・ファイナンスのことですが、自己資本の売却による現金の取得も資金調達の一つです。

 

 

 

一方、中小零細企業があまり活用しないのがエクイティ・ファイナンス

 

エクイティ・ファイナンスは、公募・株主割当増資・第三者割当増資・転換社債型新株予約権付社債の4種類がある。

 

それぞれの細かな内容は後日、説明するとして、同族会社が多い日本の中小企業では、オーナーの立場が維持できなくなることを懸念し積極的に導入されていない。

 

 

エクイティ・ファイナンスにもデメリットはあるが、返済期限が無いことや利息の支払が不要なことなど、無駄なく資金を確保することができ、株主を増やすことで資本が増えることから財務体質強化にもつながることがメリットとしてある。

 

エクイティ・ファイナンスは自己資本を増やす資金調達の方法なので、返済義務がないことが大きなメリットです。

 

 

 

コロナ禍において資金調達が難しい状況です。

 

いつまでもオーナーが自分の立場を維持する事に固執していては会社を守ることは出来ません。