ファクタリングってダメなんですか?

経営改善を行っているお客様に対して、資金繰りの状況についてご説明したところ「ファクタリングってダメなんですか?」という質問を受けました。

 

ファクタリングをすること自体は悪いことではなく、資金調達の方法としては有効な手段です。

 

しかし、会社の状況により、良い場合もあれば悪い場合もあるこを忘れてはいけません。

 

 

 

ファクタリングとは、売掛金を金融機関又はファクタリング会社に譲渡する代わりに、手数料を差し引いた現金を手に入れるという資金調達方法です。

 

企業のメリットとしては、融資よりも審査が緩いこと、売掛金の回収期限よりも前に現金を手にすることが出来ることにあります。

 

デメリットは、手数料を支払うので売掛金を満額回収できないことと、一度手を付けると抜け出せなくなる可能性があることです。

 

資金繰りに困っている企業にとってファクタリングはとても魅力的な資金調達の方法です。

 

 

 

毎月5万円のお小遣いを奥さんからもらっているとします。

5万円のお小遣いの使い道は、毎日のお昼ごはん代やコーヒー代などに3万円、趣味のゴルフに1万円、飲み代に1万円。

 

3月の中旬、可愛がっていた後輩が異動になるからと部下10人を連れて食事に行き全員分の食事代3万円を支払ったのでお小遣いがないからと奥さんに、4月のお小遣いを3万円先にもらうことにしました。

 

4月に入り奥さんからお小遣い2万円をもらいましたが、2万円じゃ到底、お小遣いは足りません。

4月にお小遣いをまた先にもらうのか、それとも、4月は頑張って2万円で過ごすのか、あなたならどうしますか?

 

 

 

ファクタリングはこれと同じです。

 

利用すると一時的に楽にはなるのですが、その後すぐに苦しい思いをします。

 

ファクタリングを利用する場合は、その後、どれぐらいお金が必要なのか、どれぐらいお金が足りなくなるのか、どうやって足りない分のお金を調達するのかなど、ファクタリングをした後の資金の状況を把握し、計画的に行わなければファクタリングが企業の命取りになる可能性があります。

 

ファクタリングを利用することは悪い事ではありません。

 

しかし、無計画にファクタリングを利用することは企業にとって良くないことです。