「ほんま、答え教えてくれへんよな」

お客様からよく「ほんま、答え教えてくれへんよな」と言われます。

 

初めて聞く方は、答えを教えてあげるのが仕事じゃないのと思われるでしょう。

 

ですが、私たちの仕事は答えを教えることではありません。

 

 

 

不思議なもので人は、ミスをした・やり方を間違えていたと自分で気づかない段階で、上司などからミスや間違いを指摘しやり方を教えてもらっても、教えてもらったことを覚えておらず、また同じミスや間違いを起こします。

 

私たちが答えを教えれば目の前の問題や課題は解決するでしょう。しかし、目の前の問題や課題が解決するだけで、その先に起こる問題や課題を解決することは出来ません。

 

何故なら、問題や課題の原因を追究する方法もわからず、原因がわかったとしても解決する方法もわからないからです。

 

私たちが答えを教えてしまっては、私たちがいなければ問題や課題が解決できない人になってしまい、一生、私たちと契約を続けることになります。

 

それでは意味がありません。

 

 

 

ご飯を食べさせてあげたり、排せつを手伝ってあげたり、洋服を着せてあげたりということを大きくなっても親がしてあげていると、親がいなければご飯を食べることも、服を着ることも、排せつすることも出来ない人間になってしまいます。

 

生まれたばかりの子供は親が面倒を見てあげないと何も出来ませんが、成長する中でいろいろなやり方を覚え、一人で出来るようになり、親元から巣立っていくのです。

 

 

 

私たちの仕事は、お客様自身が問題や課題を解決できるように、手助けをすることです。

 

「ほんま、答え教えてくれへんよな」と笑いながら言っておられるお客様を見る度に、気づいた面白さ、解決した時の喜び、達成感を、感じていただけているのだと実感しています。