夜も眠れないほどの不安

2021年11月から2022年3月の期間を対象に、売上が減少した中小企業や個人事業主に対して、「事業復活支援金」として売上減少率に応じて支援金が支払われることが決定しました。
地域や業種を問わず、固定費負担の支援として5か月分が一括給付される支援ということですが、詳細についてはまだわかっていません。

https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2021/hosei/jigyo_fukkatsu.pdf

資金を支援してもらえるのは、資金繰りに頭を悩ませている経営者からする神様からの救いの手と思うほど有難いことですが、来年の売上や利益の状況を想像すると、手放しで喜べる状況ではありません。

コロナウイルスの影響により、国民の生活スタイルは大きく変化しました。
旅行業や飲食業に対する影響がメディアで多く取り上げられていますが、日本全体の消費や生産力が落ちたことにより、売上や利益が減少したことから、製造業・卸売業・小売業といった業種、士業やコンサルティング会社も例外ではなく、売上減少に伴う経費削減として、契約終了を言われているところも沢山あります。

手元にどれだけお金があっても、先の売上や利益が見込めない状況では、何一つ安心できる材料はありません。
「このお金が尽きたら・・・」「来年も今年のような売上が続いたら・・・」と思うと、夜も眠れない日々が続いている方もおられると思います。

「この状況が打開できる、魔法があったらいいのに」「明日、目が覚めたら何事もなかったように、以前の日常が戻っていればいいのに」こんな事を考えたことはありませんか?そんなことあるわけないのは、わかっていますが。

中小企業は資金力で大手企業に勝てるはずはありません。
景気が悪くなれば悪くなるだけ、売上を確保しようと、大手企業は原価を削り、売値を安くしようとします。
これについていける中小企業はいないでしょう。

資金力・人材・コネクションといった経営資源に限りがある中小企業が生き残るには、競合他社や異業種、海外企業との競合や連携が必要なのではないかと考えています。
また、個人事業主や副業を行っている人達も、一人でやることの限界を感じている方もいらっしゃると思います。

小さな力が集まれば、大きな力に勝つことも出来ます。
それぞれの良さや強みを活かし、志が同じ仲間と一緒に新たなビジネス展開が出来れば、この時代を乗り切っていけると思います。

勿論、ハードルは高く、必ずしも上手く行くという確証はありません。
ですが、出来ない理由を並べ、何もせずに指を加えているだけでは、今の現状を良くすることは出来ません。

夜も眠れない不安を抱え続けているよりも、勇気を出して一歩進んでみる方が未来は明るいと思いませんか?