2019年秋ごろまでの約2年間、毎月1回、経環塾というビジネス塾を開講していました。
経環塾では、過去の日本経済の状況や現在に至るまでの経緯など日本経済の歴史やアイデアを生み出すネタの探し方、発想力の鍛え方などについて講義を行っておりましたが2019年秋ごろに一時休講し、これからの時代を創るために必要な学びとは何かを模索していました。
技術の進歩により日本人の生活は格段に便利になり、欲しい物や情報はすぐに手に入る時代になりました。
しかしその弊害として、必要なモノは誰かが与えてくれ、自分で工夫する必要が無くなった今、「考える力」が弱くなってきているように感じます。
物価上昇、原料価格高騰、戦争、自然災害、少子高齢化、増税などが私たちの生活に大きな影響を与えています。
そんな厳しい状況に置かれている今、誰かに頼り与えられるの待っていては明るい日本の未来を創れない。
〇「サスティナビリティ」は昔から日本人にあった概念
世の中ではサスティナビリティ(持続可能性)という言葉が独り歩きしています。
サスティナビリティとは、環境や社会、人々の健康、経済などあらゆる場面において「将来にわたって機能を失わずに続けていくことができることシステムやプロセス」のこと、つまり目先の利益やパフォーマンスを追求するのではなく物事の長期的な影響を考えて行動するという概念です。
この考え方は最近になって出来たものではなく、日本でも昔はこの概念を基本に人との繋がりやビジネスが当たり前のように行われていました。
〇「考える力」が未来を変える
ビジネスや生活をより良いものにするために発達してきた、人工知能(AI)、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)、インターネット・オブ・シングス(IoT)といったデジタル・トランスフォーメーション(DX)ですが現実はどうでしょうか?
生き残るために長い物には巻かれ、無理を言われてもYESと答え、自分の心情を曲げ、日々、葛藤と戦いながら生きている人が多いのではないでしょうか。
誤解の無いようにお伝えしますがDXが悪いと言っているわけではなく、これらの優れた技術と人間がどう共存し、互いに発展していくかを考える事が重要だということです。
つまり、他者から与えられたモノをそのまま使うのではなく、より良くするために人間だから出来ることは何かを「考える」ことが今、求められているということです。
〇次の世代に繋ぐ
2016年に合同会社を設立後、中小企業や個人事業主の方の困りごとや悩み事の解決に向けてコンサルティングサービスを提供してきましたが、これから先、日本の未来を創り次世代へ繋いでいくために、一人でも多くの人に「考える力」を身に付けていただき、自らの力で未来を切り開いていけるよう、2022年9月から3年間、教育事業に専念することといたしました。
相談や企業診断の一部業務は続けていきます。
〇世代交代の時期
日本の中小企業にとって大きな問題になっているのが次世代経営者の不在です。
その大きな要因は、日々の業務に忙殺され❝育てる❞ということが置き去りになってきたからだと考えています。
事業を担う人材は簡単に作ることはできません。
知識や経験の豊富さだけで経営者の力量が決まるのではなく、強い信念や人柄も大きく関係します。
また、時代の変化と共に人の思考も変化しています。昔の良い核となる部分は残しながら、新しい時代の変化を柔軟に取り入れた経営も必要になってきます。
この2年間、事業について模索する中で気づいた事は、私自身が次世代へ繋ぐ役割を担っている世代であることです。
そこで、代表社員は朝尾1名でしたが、2022年5月より新たに竹内も代表社員となり、2026年頃に世代交代を予定しております。
そして世代交代後、朝尾は引退するのではなく、新たなステージへと進む予定をしております。
私たちビジネスDr.は次世代へ繋ぐために、思いを叶える学びの場を提供し続けていきます。
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