「常に謙虚」が師匠の口癖

ビジネスDr.の会社、合同会社は2016年師匠と立ち上げ、今年の11月で丸6年になります。

あっという間の6年、でも、まだ6年しか経ってないのかというのが私の感想です。

 

師匠はよく「今まで67人育ててきたけど、お前が一番、手がかかるわ」と言っています。

今だからわかることですが、自己主張の強い頑固な私を放り出さずに育ててもらったことに感謝しかありません。

 

師匠と出会ったころの私は、プライドが高く見栄っ張りで自分はそこそこ仕事ができると思っていました。

 

肩ひじを張って、背伸びをして、何でもわかっているようなふりをして、人を見下して、なんて傲慢だったことか・・・

 

不思議なことに師匠は出会ってすぐ私の性格や思考などを理解したそうです。

実は出会った当初、師匠のことが苦手で、話しかけられても適当に会話を合わせて逃げていました。

勿論、師匠には逃げていることはバレバレでしたが(;^ω^)

 

師匠のことが苦手だった理由は、「なんかわからんけど見透かされている気がする」からでした。

「この人と関わったら化けの皮を剝がされる」と思い必死で逃げていました。

やはり師匠の方がうわてで、いつの時か「この人に隠しことをしてもバレるしやーめた」とバンザイをして、師匠といろんな話をするようになりました。

 

これまでの師匠との歴史を話すと長くなるので一先ずここまでにしますが、私が何を伝えたいのかというと、人は気づけは変われるということです。

 

師匠の教え方は本や新聞を読ませたり、白板の前で抗議をしたり、資料を渡したりするのではなく、全て実践の中で体験をさせながら教えていくという方法です。

私の場合だと、受けた仕事の中で自分のやり方を見せて、やらせてみて、私が何か気づいたタイミングで次のステージを用意するというやり方です。

師匠の育て方はなんとも言葉で説明するのが難しいので、体験してもらった方が納得してもらえると思います。

 

師匠の仕事の基本は情報と戦略。

いかにして情報を取るのか、その情報から事実を抜き出しいかにして戦略を立てるのかです。

情報と戦略が仕事の基本というとカッコよく聞こえるかもしれませんが、派手なことは何一つしません。

相手の考えや思いに耳を傾け、相手が安心して話せるような環境を作るこれが師匠が仕事をする時のスタートです。

 

最初は「なんか世間話ばっかり仕事の話なんもせえへんやん」と思っていたのですが、打合せが終わった後に必ずお客様が「今日は本当に有難うございました。また、ご相談にお伺いしますので宜しくお願いします」と言って帰られていました。

「・・・・・・何が有難うございますなん?なんも解決してへんやん」私の頭の中はハテナマークで一杯でした。

 

そんな時、私一人でお客様のご相談を受けたのですが、「・・・・・・あれ・・・・なんかお客さんの反応が違う」と気づいたのです。

そこから「なんで師匠の時と私の時とお客さんの反応が違うねん!?」と私の負けず嫌いに火が付き、師匠と自分の違いは何かを必死になって探しました。

 

知識量の違いなのか、ボキャブラリーの違いなのか、年齢なのか、性別なのか・・・・・・・・・と頭を悩ませていたある時にふと「あれ師匠って話すの上手くないよな?接続語おかしいし、変な文法の時あるし、専門用語使ったりもせえへんよな・・・」と思ったので素直に師匠に話をしてみました。

 

すると師匠は「あんな、俺らの仕事で大事なんは相手の思いや考えに耳を傾けて、相手のことを理解することがスタートなんや。難しいことば使ったり、専門用語使ったりする奴に誰が本音で話してくれるねん。相手が言葉にすることは表面上のことでその奥に隠れている言わんとしてる本音をどれだけ引き出せるかが俺らが一番最初にしなアカンことで、一番重要なとこなんや。相手がどんな人でも常に謙虚な姿勢で接して相手の言葉に耳を傾けないといつまでたっても仕事はでけん。相手の立場になって考えるんや。」

 

言われた当初はわかったようでわからんフワフワした感じだったのですが、何気なく仕事をしていた時にふと「あ!!!そういうことか!!!」と気づいたタイミングがありました。

残念ながら言われてすぐ気づいたわけではなく、気付くまでに3年ほどかかりました。

 

それに気づいてから、今まで師匠の話にしか耳を傾けてくれなかったお客様が、私の話にも耳を傾けてくれるようになり、なんなら私に直接、連絡をいただき相談してくれるようになりました。

 

私が何に気づいたのかというと「師匠と同じように話をしなくてもいいこと、わからないことはわからないと言っていいこと、理解できてなくてもいいこと」など、等身大の自分で経営者であるお客様と話をしてもいいのだということです。

 

「なんやそんなことか」と思われた方もいらっしゃると思いますが、これに気づけたことでスッと力が抜け、素の自分でお客様と向き合うことの大切さと重要性がわかりました。

師匠の言う「常に謙虚」は、自分のことを良く見せようとせずに、素の自分でしっかりとお客様と向き合えということなんだと。

 

沢山の人に伝えたい。

クズでぼんくらな私でも変わることができたのだから、気づけば誰でも変わることはできる!!

肩ひじはらんと、等身大の自分で周りの人と接してみたら、スッと力が抜けて今よりも断然、結果も出て仕事が楽しくなる!!

 

 

2026年は合同会社を設立して10年目、師匠と仕事をしてから10年が経つ年です。

2022年9月に教育事業へ事業転換をした理由も、私が師匠にしてもらったことを沢山の人に伝えたいという思いからです。

また、そこで学んでくださった方々が、別の場所で沢山の人に伝えてくれることを願って。

 

今の自分に満足していない、今の自分を変えたいと、叶えない夢がある、それに気づいた時が変われるチャンスです。
そのチャンスを掴むのか?掴まないのか?はあなた次第です。