自分の価値とは何か

自分にしか出来ない事、自分だから出来る事を、誰しも一度は考えた事があるのではないでしょうか。

その答えは見つかりましたか?

なかなか見つからないというのが本音のところだと思いますが、見つからないのは当然で、記憶する教育を受けてきた私たちは考える力が低い傾向にあります。

考える力が無いのではなく、記憶する教育を受ける中で衰えているというのが正しいかもしれません。

自分にしか出来ない事は何か、自分だから出来る事は何かという答えを見つけ出すには❝考える力❞が必要です。

 

自分にしか出来ない事や自分だから出来る事は言い換えると❝自分の強み❞と言えます。

この❝自分の強み❞がビジネスをするうえで価値になります。

真面目にコツコツ働いていれば定年まで会社に入れるという終身雇用制度が終わりを迎えている今、自分の価値を自分で作らない限りビジネス界では生き残って行けず、AIに仕事を奪われてしまうことになります。

 

こんな事を言うと不安に思う方もおられるかもしれませんが、不安を感じるのは当たり前の事で、逆に不安を感じるからこそ自分の価値を見つけだすことが出来ます。

転職や副業をする人がいるのも将来に不安を感じたからではないでしょうか。

 

ではどの様にして❝自分の強み❞を見つけるのか。

❝考える力❞の基本は疑問を持つ事、つまり当たり前という感覚や認識を捨てる事です。

例えば、母親や奥様が掃除、洗濯、食事を家族の為にするのが日本では当たり前とされていますが、実際にやっている母親や奥様は単純に作業としてやっているのではなく、家族の事を考え、家族を思い、細かな気遣いをしています。

人は目に見えるモノに囚われがちですが、その奥にある真意を理解する事で当たり前が当たり前で無い事に気づく事が出来ます。

先ほどの例で行くと母親や奥様がやっている家事と言う目に見える「作業」だけを見るとその大変さや気遣いに気づきにくいのですが、母親や奥様がやっている家事に対して❝何故やってくれているのか❞と言う疑問を持つ「思い」を知ることが出来ます。

この「思い」を知ればあなたの日頃の発言や行動は自然と変わるでしょう。

 

❝自分の強み❞を見つける場合、この視点を他人ではなく自分に向けます。

  • 何故、今の会社に勤めているのか?
  • 何故、今の仕事をしているのか?
  • 何故、このポジションにいるのか?

「何故」を繰り返す事で自分が考えている事や思っている事が少しづつ見えてきます。

勿論、直ぐに答えが出るわけもなく、それなりに時間がかかると思いますが、焦らず自分の納得いく答えが出るまで諦めずに考える事が大切です。

 

人は無意識のうちに置かれている環境に思考や感情、行動を左右されています。

愛想の良い喫茶店もあれば、愛想の悪い喫茶店もある、これはその喫茶店にある当たり前が出ているだけの事で、愛想の悪い喫茶店のスタッフはわざと愛想を悪くしているわけでもなく、愛想が悪いという事にすら気づいていない場合が殆どで、環境が人間に与える影響は大きいということです。

接客業をしている人でお客様に愛想悪く対応したいなんて思っている人はいません。

 

転職や副業を考えた時、たいていの人が自分は何がしたいのか?何が出来るのか?お金を稼げるものが何か?考えると思いますが、そこからスタートし答えが見つかったとしても途中でやっぱり違うかったと方向転換してしまうことになります。

まずは「何故」という疑問を自分に投げかけ、その答えを見つけてください。

そうすると自ずと何がしたいのか、何が出来るのかが見えてくると思います。

人生は一度きり、最後まで諦めずに❝考え抜いて❞みてください。