社会人基礎力を身に付ければ、企業は価値のある人財と評価する

経済環境の変化はこれまでにも常に起こってきたことではありますが、近年、経済環境の変化のスピードは速くなり、一度、変化が起こってしまえば再び元の状態に戻ることがなくなっています。

 

変化が起こってしまえば二度と元の状態に戻ることがない経済状況の中で、これまでと同じことをしている企業は当然、淘汰されていきます。

 

大企業の経営陣は勿論、中小企業の経営陣もその変化を実感し、それに対応していかないといけないことはわかっていますが、対応しきれていないのが現状だと思います。

 

経営資源の潤沢な企業であれば出遅れたとしても、資金調達や大幅なコスト削減で難を逃れることができると思いますが、そうでない会社は出遅れてしまえば一貫の終わりです。

 

この状況を打開するにあたり企業は、環境変化に迅速・柔軟に対応できる人材を求めています。

環境の変化に迅速・柔軟に対応できる人財と言われても漠然とし過ぎていてイメージが沸きにくいかもしれませんが、企業が求めているスキルはいたってシンプルです。

結局はシンプルな基本を求めている

企業が求めているスキルは、社会人としての基本中の基本である社会人基礎力のある人材です。

〇 前に踏み出す力

一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力のことをさしており、指示待ちにならず自分ごととして物事を捉え、自ら行動できる。

 

〇考え抜く力

疑問を持ち考え抜く力を指しており、理論的に答えを出すこと以上に、自ら課題を提起し解決のためのシナリオを描く自律的な思考げできる。

 

〇チームで動く力

多様な人々と共にも、目標に向けて協力する力のことをさしており、グループ内の協調性だけにとどまらず、多様な人々とのつながりや協同を生み出すことができる。

小鳥のように口を開けて待っていても、餌をもらえない時代

終身雇用や年功序列に終止符が打たれている今、自らのキャリアは自らの力で切りひらいて行くことが求められています。

仕事やキャリアは会社が与えてくれるものという認識を持っている方は多いのですが、今は人に仕事を付けるのではなく、仕事に人を付けると言う思考に変化しています。

 

仕事に人を付けるという思考に変化したことで、仕事に必要な資質や能力、スキルや経験値(スキル等)が明確化され、仕事に必要なスキル等を持っている人にしか仕事をあたえないようになっています。

「タレントマネジメント」という言葉をよく聞くようになったのも、仕事に人を付けるという思考に変化したことが要因としてあります。

 

会社から仕事を任せられる人材は、自身のキャリアのたな卸を行い、何が求められているのかを常に考え、キャリア形成に必要な学びを習慣化しています。

 

社会人基礎力は決してハードルの高いすきるではなく、何なら生きていくうえで必要不可欠な能力とも言えます。

この社会人基礎力を身に付けるだけで必要な人財として評価してもらえるのであれば、身に付けた方がキャリアの選択肢が増えるのではないでしょうか。