小規模・中規模事業者が進む道

昨日、2024年が始まったと思ったらもう2月、「1月は往ぬる、2月は逃げる、3月は去る」と昔から言われていますが、毎年、本当にそうだなと実感します。

2023年5月、規制が解除され「やっと経済が動く」と期待された方もおおいのではないでしょうか。しかし、その期待とは裏腹に全く基に戻らない日本の経済、物価上昇は止まらず、年末が近づくにつれ加速する円安、いつになったら経済が戻るのだろうか…と暗い気持ちになる方も多かったのではないでしょうか。

 

コロナが始まった時から巷で囁かれていた「これから10年は景気は戻らないどころか、さらに悪くなる」という噂、この噂が現実味を帯びてきたなと感じています。

 

ASEANの後進国と言われている国々は、政府が主導していることから景気は回復しつつある、いや、もはや景気が回復したどころか経済成長を遂げています。

それに反して日本は、政府主導の経済対策に力を入れるのではなく、経済対策をチラつかせたばら撒きが横行している状態、ゼロゼロ融資の返済が厳しい事業者が多く、保証協会の枠が限度に来ており、新規融資も数字が上がっているところにしかおろさない状況、「国は何をしているんだ!!」と怒りの声が聞こえてきそうですが、残念ながら今の政府は経済を活性化する一手を持っていないのが現実です。

 

このような現実の中で小規模・中規模事業者が進むべき道は何処なのか。

バブル崩壊やリーマンショックなど、経済に大きな影響を与える出来事が過去にも沢山ありましたが、このような厳しい環境を生き抜いた企業の経営者には共通点があります。

その共通点は「経営者がリーダーシップを発揮し、明確な目標をもって戦略を打ち出した」こと、厳しい経済状況の中で生き抜くためのキーパーソンは、誰でもない経営者自身です。

 

どのような環境であったとしても将来が不透明なことには変わりはない、景気が悪いから先が読めないのではなく、どんな時も先の将来を正確に予測することは不可能なのです。

予測不可能な将来を考えて戦略を打ち出すことはとても難しいことではありますが、だからと言って戦略を立てないという選択をするのは本末転倒、経営者として責任を放棄したも同じです。

 

しかし、リソースが限られている小規模・中規模事業者にとって戦略を立てられない切実な理由が沢山あります。

だからこそ、コンサルタントや商工会、業種組合などの第三者に相談をしてほしい、当事者では気づけないことも、第三者からの客観的な視点や視野を入れることで、アイデアやヒントが生まれる可能性があります。

 

どんな状況に置かれても諦めずに、怯まずに前に進み続けてください、いばらの道かもしれませんが、その先にはきっと明るい未来が待っているはずです。